ピアノの練習をしない子供にイライラ【原因が分かれば解決します】

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ピアノの練習をしない子供にイライラしてしまう方
「毎日子どもに『ピアノの練習しなさい』と言うのがツラい。なぜうちの子はピアノの練習をしないの?怒らなくても子供が練習するようになるにはどうすればいい?」

 

この記事を書いている私は、ピアノ歴40年、2人の子供たちもピアノを習っています。

 

次のレッスンまでに練習しないといけないのに、なかなか動こうとしない子供。

 

毎日のように「早く練習しなさい!」と怒鳴っていると、本当にストレスがたまりますね。

 

なんでこんなにイライラするのかというと、もやもやしてよく分からないから余計にストレスがたまるんです。
逆に、イライラの原因がハッキリすると、感情的にイライラすることが少なくなり、どうすれば子供が練習するようになるのかが見えてきます。

 

1. ママのイライラの原因は何?

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子供が練習しないとなぜイライラするの?

そもそも、どうして子供がピアノを練習しないとママがイライラするのでしょうか。

  • 子供にピアノが上手く弾けるようになってほしいのに練習しないから。
  • 練習していかないと先生と気まずいから。
  • 月謝を払っているのに上達しないともったいないから

 

などなど、いろんな理由が思いつきますが、どの理由も突きつめると、たった1つのことが原因になっています。

それは、子供が自分の期待どおりに動いてくれないから。

 

ママは子供がピアノを練習して上達することを期待しているのに、期待に応えない子供にイラッとしているのです。

 

ママが子供に求めることは何?【ピアノを習わせる目的】

では、ママが子供に期待すること(ピアノを習わせる目的)は、具体的にどの程度なのか、明らかにしていきましょう。

  • ある程度、弾けるようになってほしい。
  • ピアノを習うと頭が良くなると聞いた。頭の良い子になってほしい。
  • 小学校卒業までは続けて欲しい。
  • ブルグミュラーまでは終わらせたい。
  • ショパンの曲を弾けるようになってほしい。
  • ピアニストになってほしい、音大に行ってほしい。

 

「ある程度、弾けるようになってほしい。」「ピアノを習うと頭が良くなると聞いたから」など、漠然とした目的を持つママが多いかと思います。

 

「ある程度、弾けるようになってほしい。」とうのが目的のばあい、ある程度ってどの程度なのか具体的に考えてみましょう。

 

目的があいまいだと、親も子供もどこに向かってどの程度やればいいのか、分からないからです。ゴールが見えないと、毎日の練習も続きません。

 

「ピアノを習うと頭が良くなると聞いたから」というのが主な目的のばあい、子供に毎日の練習をさせるのはちょっとキビしいかもしれません。

 

目的があいまいすぎて、親も子供も、その目的が果たせているのか実感できないからです。

 

「頭が良くなる」というのが一番の目的でも、ピアノの技術をどのレベルまで目指すのかは決めておくと、モチベーションを保ちやすいかと思います。

 

2.うちの子はどうしてピアノの練習をしないの?

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では、子供がピアノの練習をしない理由は何でしょうか?

  • 面倒くさいから
  • 練習しても上手くならないから
  • ピアノの椅子がガタガタするから
  • 先生がきらいだから
  • 練習すると指が痛いから
  • ピアノの音が大きすぎてうるさいから
  • 他の人に練習を聞かれたくないから。

ピアノを練習しない理由を、子供に面と向かって聞いてみましょう。思いもよらない答えが返ってくることがあります。

 

この時、高圧的に聞くのはNGで、「ママは理由が知りたいだけなのよ。教えてね。」というスタンスで質問するのがポイントです。

 

うちの次女は、別件で整形外科に行ったら、指が腱鞘炎になっていたということがありました。

 

「痛くなかったの?」と聞くと「ピアノを練習すると指が痛いのは当たり前だと思ってた」という答えでした。

 

「痛かったら普通言うでしょ」と思いますが、子供って意外とそういうことを言わなかったりします。

 

椅子が気に入らないとか、練習を他の人に聞かれたくないとかいう理由の場合もありますから、改善できるところはしてあげるとアッサリ解決したりします。

 

子供はピアノを練習する目的を分かっていない

練習が面倒くさい、やる気が出ない、という理由の場合は、子供がピアノを練習する目的が分かっていないせいかもしれません。

 

目的が分からないのに、ただ練習しなさいと言われても、子供にしてみたら「なんで練習するの?」って事になりますよね。

 

先ほど「ピアノを習わせる目的を決めましょう」という話をしましたが、その目的を子供にも伝えましょう。

 

具体的に、ママは子供にどの程度まで弾けるようになってほしいのか、子供はどの程度まで弾けるようになりたいと思っているのか、明らかにしておきましょう。

 

3.目標は具体的に期間を決めて立てる

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目的が明らかになったら、次に、具体的な目標を決めていきます。

 

ゴールから決めることがポイントです。

 

例えば、小学校卒業までにブルグミュラーを終わらせたいなら、ブルグミュラーやバイエルを何年で終わらせればいいかを考えます。

 

次に、そのためには、1回のレッスンで何曲合格すればいいかを考えます。

 

そのためには、毎日どの程度練習すればいいかを考える、といった具合で、長期間の目標からだんだん期間を短くしていきます。

 

最終目標から逆算すると、そこにたどり着くためには毎日どの程度の練習が必要かが見えてきますよ。

 

4.毎日の練習が習慣になれば怒らなくて済む

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習慣というのは、「無意識」にやってしまうことです。ご飯を食べたらハミガキする、みたいな。

 

習慣として見に付くまでの期間は諸説ありますが、ロンドン大学の研究によると「65日間」続けると習慣になるんだそうです。

 

習慣にするポイントは「誘引習慣」といって、「やろう」という気持ちではなくて、何か「きっかけ」を作って自動的に行うようにすることです。

 

例えば、宿題が終わったら次はピアノの練習、おやつを食べ終わったらピアノの練習、のような感じです。

 

いやだとか面倒だとかいう気持ちを排除して「ピアノやるよー。」と当たり前感を前面に出してママが誘導します。

 

ママの心構えとしては「まだ慣れていないから大変だけど、そのうち慣れる。続ければ続けるほど、どんどん楽になる。」という気持ちで、子供にもそのような声掛けをします。

 

習慣化については、別の記事にまとめました。

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習慣化させるコツが分かると、生活習慣や、試験勉強など、いろんな事に役立ちますし、子供もママも毎日がとてもラクになりますよ。

 

5.まとめ:原因が分かれば解決します

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長々と説明しましたが、まとめるとこのようになります。

  1. イライラの原因は、子供が自分の期待どおりに動いてくれないから。
  2. ピアノを習わせる目的を明らかにする。
  3. 子供がピアノを練習しない原因をつきとめる。
  4. 子供とピアノを練習する目的を共有する。
  5. 具体的な目標を期間ごとに立てる。
  6. ピアノの練習を習慣化させる。

 

とはいえ、どうしても子供が動かない時もあります。

 

そんな時に子供にピアノを練習させる方法については、別の記事で詳しく解説しています。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。