ピアノ練習のコツは譜読み!子供が早く上達する方法を解説

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ピアノの譜読みの効率良い練習方法を知りたい方向けの記事です。「こどもが譜読みが苦手で、新しい曲に挑戦するのを嫌がる。譜読みの効率よい練習方法を知りたい。ピアノ上達のコツは?」

 

自分がこどもの時にピアノを習い、2人の子供達のレッスンに10年以上付き合ってきましたが、ピアノを習い始めた子供が早く上達するための近道は、「譜読み」が出来るようになることだと感じています。

 

私自身、小学校から中学まで割と長くピアノを習っていましたが、譜読みがすごく苦手でした。

 

練習もあまりしなかったので、長くやった割に、上手くなりませんでした。

 

その当時は上手くならない原因なんて考えもしませんでしたが、今となっては良く分かります。

 

ピアノを弾くのは好きなのに、楽譜が早く読めないから、練習が面倒くさい。

 

こうならない為には、ピアノを始めたばかりの時に、譜読みをしっかり出来るようにしておくのが一番です。

 

もちろん、もう何年か習っているけどなかなか上達しない、という方にも効果大!です。

 

譜読みの力は、集中して学習すれば、わりと短期間で習得できます

 

ピアノ練習のコツは譜読み!子供が早く上達する方法を解説

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ピアノのレッスンを始めて、まず最初に覚えるべきことは、「正しい姿勢」と、「譜読み」です。

 

姿勢や指のかたちは、変なクセが付いてしまうと、後から修正するのが大変です。

 

これは先生にしっかり見ていただいて、家では先生に言われたとおりに弾けるよう、ママがチェックしてあげるといいですね。

 

そして、譜読みです。

 

親が楽譜を見て、これはドだよ、次はレだよ、と教えてしまうと、子供は耳で曲を覚えてしまい、楽譜が読めなくても弾けるようになってしまいます。

 

耳コピで弾いていると、教本(サウンドツリーやバイエルなど)はスイスイ進むのですが、曲が難しくなるにつれて、だんだんとペースが落ちてきます。

 

すると、練習するのが面倒になって、そのうち練習しなくなる、という悪循環におちいってしまいます。

 

親としては、早く先に進んで欲しいと思ったり、他のお子さんはもう次のテキストに入ったのに、とか、イライラしてしまいますが、自分で楽譜を読む力を付けてあげるのが、実はいちばんの近道です

 

週1回のレッスンではなかなか譜読みは身に付かない!

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音符の学習は、習いはじめのころに、ドとか、レとか、ワークに1回やるだけで、その後は「練習していくうちに楽譜に慣れてね」という流れの先生が多いかと思います。

 

でも、実際は、何年やっても、譜読みのスピードはそれほど速くなりません。

 

小学校に入ると、ひらがなを習って、音読をするのと同じように、譜読みも習う必要があります。

 

ひらがなは毎日接するから早く覚えますが、音符は週1回30分だけ。

 

なかなか覚えられないのは当然です。

 

音符は、ひらがなや九九に比べて数が少ないので、集中的に教えてあげれば、覚えるのにそれほど時間がかかりません。

 

パッと見てどの音符かすぐにわかるくらいまで覚えてしまうと、その後の練習がとてもラクになり、テキストがスイスイ進みますよ。

 

譜読みを最初に根気強くおしえるのは大変ですが、譜読みができてしまえば、あとは子供が自分で楽譜を見て、ひとりで練習できるようになります。

 

教本を早く進めることよりも、絶対的に効率がよく、非常におすすめの練習方法です。

譜読みの効率よい練習方法

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とはいえ、譜読みの練習ってどうすればいいのやら。そこで、譜読みが早く出来るようになる練習方法を解説します。

 

譜読みの練習 まずは右手のドレミファソ

まず最初の目標は、「ト音記号(右手)のドレミファソ」の楽譜の位置を覚えること

強引なようですが、まずはこれだけを、覚えちゃいましょう!

 

ドから順にレミファソ・・・と辿っていくのではなく、この場所にある音符は「ド」というように、場所で覚えるのがポイント。

 

五線譜に書いたり、フラッシュカードを使ったりして、がんばって覚えてみてください。その後でワークを使います。

 

小さい子供でも意外とすぐに覚えてしまいますから、

 

「うちの子にはまだはやいわー」

 

なんて言わずに、ぜひ試してみてください。その後のレッスンの進み方が明確に変わります。

 

自分で楽譜を読んで弾ける、というのは子供にとって楽しいことのようですよ。

 

「書いて覚える徹底!!譜読」がおすすめ

ある程度おんぷを覚えてきたら、ワークを使って記憶を定着させていきます。

 

うちでは、「音楽の基礎学習プリント 書いて覚える徹底!!譜読 (幼稚園から小学生全学年まで対応) 池田奈々子」というワークを使いました。

 

書き込み式になっていますが、別のノートなどに答えを書くと、何度も繰り返し使えます。

 

「導入編」と「2」というのもありますが、内容は同じで、字の大きさが違うだけです。

 

オレンジの表紙(1って書いてないのですけど1だと思います)は、幼稚園から小学生まで、ちょうどいいサイズです。もちろん大人でもOKです。

 

うちの子たちは書くのを面倒がって、やだーとか言ってましたから、

 

音符を指さして、

「これ何?」

「ド」

 

というように、口頭でやってました。答えもありますから、音符が苦手なママでも大丈夫です。

 

これだと、1日に3ページやっても、数分で終わります。

 

うちでは、枕元に置いておいて、寝る前にやってました。

 

毎日やる、とか決めてしまうと負担になって続きませんから、気軽にやってみてください。

譜読みのワークを進めるのと同時に、レッスンの教本の楽譜は、かならず自分で譜読みさせることが大切です。

 

教本がなかなか進まないとママは焦ってしまいますが、子供が自分でやることで徐々に力がついていきます。

 

「ドはここ」、「レはここだよ」と先回りして教えちゃうと、確かにその曲は早く弾けるようになります。

 

先生に早くマルをもらえるので、テキストがサクサク進みます。ですが、その後、行き詰まってしまいます。

 

お友達よりも一時的に進み具合が遅れてしまうかもしれませんが、音符を一度おぼえてしまえば、その後グーンとスピードアップするので大丈夫です。

 

譜読みやリズムのワークを集中してやらせると、譜読みが本当に早くなります。

 

ただ、一時的に早くなってもしばらく経つと忘れてしまうので、継続的に身に付くまでやらせることが大切です。

 

毎日やる必要はないですが、「譜読みが遅くなってきたな」と思ったら、ワークを復習するといい感じです。

音とリズムは別で考えると混乱しない

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楽譜を読んで曲をひくには、音の高低だけではなくて、リズムの理解も必要です。

 

符点が付いたり、8分の6拍子なんて出てくると、混乱しやすいです。

 

さらに、曲が難しくなってくるにつれて、どんどんリズムも複雑になっていきます。

 

リズムについては、別の記事にまとめました。
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今回は譜読みの重要性とその練習方法についての記事でした。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!