簿記3級の勉強時間60時間(35日)で合格しました

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簿記3級に合格するには、勉強時間がどのくらい必要か知りたい人「1日にだいたいどれくらい勉強すればいいのかな。合格するには、どのくらいの期間が必要なのかな。」

 

結論から言うと、私はまったくの簿記初心者で、仕事・家事・育児もあり、勉強に使える時間は限られていましたが、約1ヶ月(35日間)、60時間くらいの勉強で簿記3級に合格することができました。

 

そこで今回は、簿記3級の60時間の勉強の内訳について、くわしくお話したいと思います。また、わたしが実践したスケジュールの反省から、こうすればもっと効率がよかったなと思う「改善案」もあわせて紹介します。

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簿記3級の勉強時間60時間(35日)で合格しました

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わたしの場合は、簿記3級の受験を申し込んでから35日後にテストだったので、勉強期間はきっかり5週間でした。勉強した時間は全部で約60時間、単純に計算すると、1日平均で約1時間42分。その内訳をくわしく書いていこうと思います。

60時間で合格できたスケジュール

使用した教材は、以下の通り。テキストだけではキビシイことに気付いて、2週目からは講義動画を追加で取り入れました。

【使用した教材一覧】

簿記3級のテキスト1冊(1,000円)

簿記3級の過去問集1冊(1,000円)

講義動画(月額980円を1ヶ月間)

 

60時間で合格できたスケジュールはこんな感じでした。1週間ごとにくわしく説明していきます。

【60時間で合格できたスケジュール】

第1週:テキストを流し読み(約6時間)

第2週:講義動画を最初から順番に見て、問題を解く(約12時間)

第3週:講義動画をくり返し見て、問題を解く(約12時間)

第4週:講義動画をくり返し見て、後半は問題集にかかる(約10時間)

第5週:問題集と、テスト形式の過去問をひたすら解く(約20時間)

 

第1週目。(勉強時間:約6時間)

 勉強時間は、1日に1~2時間ていど。勉強出来ない日もあり、毎日の勉強時間はまちまち。

簿記に関する知識はほとんどゼロからのスタートです。

 

まずは、書店で購入したテキスト「スッキリわかる日商簿記3級テキスト+問題集」の流し読みから始めました。

 

当初わたしは、簿記3級をかなり甘くみていて「独学でもテキスト1冊やれば受かるだろう」くらいに思っていたので、ゆるいスタートでした。

 

第2週目。(勉強時間:約12時間)

 勉強時間は、1日に2~3時間ていど。講義動画を見始め、「試算表の作成」まで進みました。

テキストを読んで「仕訳」は理解できましたが、「帳簿」に入って撃沈。

 

テキストを読んでもぜんぜん頭に入って来なくなったので、講義の動画を探すことにしました。

 

迷っている時間もなかったので、探した中でいちばん安かったオンスク.JP(月額980円)を使いました。(個人の無料動画は信頼していいものか不安なのでやめました。)

 

第2週目からの勉強のスタイルは、こんな感じでした。

【第2週目からの勉強のスタイル】

  1. 前日の復習
  2. 新しい動画を見る
  3. 講義に付属していた問題をやる

前日に見た内容は、次の日には半分くらい忘れてしまっていたので、毎日、復習から始めていました。自分でまとめたノートやテキストをざっと見返したりする程度です。

 

第3週目。(勉強時間:約12時間)

 勉強時間は、1日に2~3時間ていど。「決算の手続き」に入りました。

第3週も、第2週と同じスタイルで勉強をすすめました。

 

「決算の手続き」に入り、覚える内容も増えてきたので、よく理解できない所の講義動画はくり返し見て、問題もたくさんこなしました。

 

ちなみに、動画は1.2~1.4倍速で見ていました。

 

オンスク.JPの簿記3級の講義動画は、全部で約13.5時間。1.2倍速で見て11時間位でぜんぶ見終わるボリュームです。

 

第4週目。(勉強時間:約10時間)

 勉強時間は、1日に1~3時間ていど。講義動画を見終わり、週の後半から問題集に取りかかりました。

子供がインフルエンザにかかってしまい勉強できない日もありましたが、第4週の前半で講義動画をぜんぶ見終わりました。

 

週の後半からは、最初に買ったテキスト「スッキリわかる日商簿記3級テキスト+問題集」の問題集の部分を解き始めました。まだ、過去問に挑戦するほどには知識が定着していない、と思ったからです。間違えた問題は、何度もくり返し解きました。

 

問題集のページ数は全部で38ページなのですが、試算表や精算表の問題は1問で30分以上かかることもあるので、ページ数のわりに時間がかかりました。

 

第5週目。(勉強時間:約20時間)

 勉強時間は、1日に1~4時間ていど。最後の4日間で、過去問を8回分解きました。

前半3日間で問題集を終わらせて、その後からは、テスト形式の過去問を解き始めました。過去問集は「スッキリとける日商簿記3級 過去+予想問題集」を買って取り組みました。

 

8回分の過去問を解き終わったところでタイムオーバー。過去問の点数はだいたい70点以上取れていたので、割と自信を持って翌日のテストに臨みました。

 

結果的に合格はしたものの、このスケジュールには改善の余地が大いにあります。

 

そこで、もっと効率がよいと思うスケジュールを考えてみました。

 

もっと効率がいいスケジュール

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わたしが実際に勉強した内容と勉強時間の内訳をお話しましたが、合格できたとは言え「これが最高に効率がいいスケジュールだった」とは言えないです。

 

反省点をふまえ、自分がもう1回やるならこうする「もっと効率よく合格できるスケジュール」を考えてみました。

 

【改良版のスケジュール(こっちがベター)】

具体的に言うと、第1週のテキスト流し読みはかなり効率が悪かったかと思います。この1週間の勉強は、時間がかかっただけで、あまり役に立たなかったからです。

 

今になって思えば、簿記3級は内容がすごく難しいわけではなく、たぶん「文字だけで説明するのが難しい内容」なんだと思います。

 

文章で読むと分からないけど、口で言って説明してもらったら「なーんだ、そんなことか」っていうこと、ありませんか。簿記3級の講義動画を見て、私はすごくそう思いました。

 

なので、自分がやり直すとしたら、テキストの流し読みはせず、第2週の講義動画を見るところから始めます。また、最初にのんびりしすぎて最終週が非常にハードだったので、もっと序盤から平均的に時間を配分します。

 

【改良版のスケジュール(こっちがベター)】

第1週目:講義動画をくり返し見て、問題を解き始める(約12時間)

第2週目:講義動画をくり返し見て、問題を解く(約12時間)

第3週目:講義動画を見て、問題をたくさん解く(約12時間)

第4週目:問題集や、テスト形式の過去問をひたすら解く(約12時間)

第5週目:テスト形式の過去問をひたすら解く(約12時間)

 

序盤は講義動画を見る時間を多くとり、後半に行くにつれて、問題を解く時間を多くとるようにシフトしていきます。講義動画は4週目で解約して(料金が2ヶ月分かかっちゃうので)、あとは過去問をひたすら解きます。

 

運営会社によって講義動画の時間はちがうと思いますので、その辺は適度に組みなおしてください。20時間以上は過去問を解く時間に当てるのがいいかなと思います。もっと多くてもいいです。

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合格のコツは、過去問に多くの勉強時間を配分すること

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わたしの場合は、テストの4日前にやっとテスト形式の過去問を解き始めましたが、もっと早くから取り組むべきだったなと、今になって思います。

 

過去問をたくさん解いておくと、テストの全貌がわかって問題の傾向をつかむことが出来るし、テストの時間配分の練習にもなるからです。

 

テスト形式の過去問は、1回分で制限時間が2時間。

 

やる前は「そんなにかからないでしょ」と思っていたのですが、実際にやってみると、2時間では終わらないほどボリュームたっぷりでした。

 

何度もこなしていくと、段々と早く終わらせられるようになってきますから、本番で慌てないためには、過去問の回数をこなすことが必須だと感じました。

 

1日で、1回分か2回分(2~4時間)こなすのが集中力の限度かと思いますので、過去問に7日間以上で24時間(12回分)くらいは確保しておけると、余裕をもって受験できると思います。

 

わたしは最後4日間で8回分の過去問を解きましたが、1日に過去問2回分は、かなりハードでした。10日間くらい過去問にとれるならば、最後の方は解く時間も短くなり、だいぶ楽になってくるかと思います。

 

ただ、簿記3級のぜんぶの範囲の学習が終わらないと過去問に取り掛かれないので「全範囲の学習をいかに早く終わらせられるか」がポイントになるかと思います。

 

わたしの場合は、講義動画を取り入れたことで、勉強の効率を上げて、スピードアップすることができました。

 

結論をまとめると、こんな感じです。

  1. 初心者の私が、簿記3級合格に必要だった勉強時間は約60時間。
  2. 「過去問に勉強時間を多く配分する」のが合格のコツ
  3. 早く「過去問を解ける状態」までたどり着くには、最初から講義動画を取り入れるのが勉強のコツ
  4. 使用した講義動画はオンスク.JP
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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