簿記3級を勉強、取得するメリットを知りたい人「何の役に立つ?取る意味ある?履歴書に書く意味ある?」
結論から言うと、簿記3級を勉強する最大のメリットは、自分の「戦闘力(お金を稼ぐ力)」が大幅にアップすることです。
なんてえらそうに言いましたが、スミマセン。
私は2020年2月に簿記3級に合格したばかりの初心者です。
お金を体系的に見られるようになったからです。
お金のしくみが分かると、「働くことについての考え方」や、「これからの人生を生きるために、今何をすればいいのか」が見えてきます。
この記事を読み終わるころには、簿記の勉強してみようかな、という気になってもらえるといいなと思います。
簿記3級のメリットは「履歴書の空欄埋め」じゃなかった件
簿記3級を「履歴書の資格欄を埋めるためだけに取る」のでは、もったいない。ちゃんと知識を身につければ、お金を稼ぐ最高のツールになります。
簿記3級を「勉強する」メリット
簿記3級を勉強する一番大きなメリットは、「お金を稼ぐ力(戦闘力)」が大幅にアップすることです。
なぜ「お金を稼ぐ力」がアップするかと言うと、簿記を勉強すると「お金の仕組み」が分かるからです。
簿記を勉強するだけでお金を稼げるようになる、という意味ではありません。
「社会でお金がどんな風に回っているか」が分かるので、どうすれば儲けが出るのか分かる、と言う意味です。
簿記のちしきは、会社から給料をもらうだけではなく、自分の力でお金を生み出すための最強のツールになります。
ホリエモンこと堀江貴文さんは、「10年後の仕事図鑑」で、簿記についてこう言っています。
「僕はAI時代であっても「簿記」はぜひ理解してほしい知識だと考えている。BS/PLがわかると、世の中の仕組みがかなり見えてくる。」(p170)
BSは貸借対照表、PLは損益計算書のことで、いずれも簿記3級で学習する内容です。
これらが分かると、会社の利益や財産の状況が分かるようになります。就職したいと思っている会社の経営状況も、これを理解できれば一目瞭然です。
ホリエモンさんは、同時に「資格=価値ではない」とも言っています。
「苦労して何かの資格ととりました」というのも自分の中で「価値」だと思ってしまう。価値は、「苦労」したことにあるのではなく、ユーザーが決めるものだ。」(p68)
簿記の知識は必要かもしれないけど、資格としての価値はどうなんでしょうか。
簿記3級の「資格」を取得するメリット
わたし個人の意見ですが、「資格」という意味で言えば、「簿記3級」という資格自体にさほど大きな意味はないように思います。
簿記3級を取得する理由として、「会社に就職(経理課などの事務職)するのに有利だから。」という人が多いと思います。
今、2020年現在なら、ギリギリ、そういうメリットもあるかもしれません。
でも、「簿記の資格を取って、会社に就職する」ということ自体、この先、意味がなくなるかもしれません。
「AI」がどんどん台頭してきている中、「事務職」は真っ先になくなる職種のひとつだからです。
もうすでに、経理の仕事はコンピュータに置き換えられてきています。「就職先」がなくなるんだったら、「就職のための資格」もいらないですよ。
でも「試験に合格する」という目標がないと、なかなか本気で勉強しないのも事実。
また、簿記のちしきがあったとしても資格がないと証明できない、ということもあります。
せっかく勉強するんだったら、ついでに検定試験を受けて「合格証書」をもらっておくのも悪くないです。
お金を稼げる「最強のツール」としての簿記
「じゃあ、さっそくテキストを買って簿記3級の勉強を始めよう」と思った方、すばらしいです。
でも、せっかくのやる気に水を差すようで申し訳ないのですが、「検定に合格する」だけでは、簿記は「最強のツール」にはなりません。
簿記は「取引を帳簿に記録する作業」なんですけど、「商品を仕入れた時はここに金額を書いて・・・」なんていう作業が、最強のツールなわけないですよね。
では、どうすれば「銅のつるぎ」が「伝説のつるぎ」に進化するのか。
「経理の仕事もしてないのに、実践なんて無理。」
その通りなんですけど、他人の体験を本やマンガで読めば、だんだん分かるようになるので、大丈夫です。
読書だけで終わらず「他人の体験を、自分の実生活に置き換えて実践し、自分の頭で考える」ことが最重要です。
簿記が「最強のツール」になる。おすすめの本3冊
「簿記3級を勉強するメリットがピンとこない」という方にも、「ちょっと簿記のことを知りたくなってきた」という人にも、おすすめの本を3冊紹介します。
『「数字」が読めると年収がアップするって本当ですか?』
自動車の営業、教材の販売を経て、独立して花屋を始めた、筆者の実体験をもとに書かれた本です。
努力の方向性を間違えてしまい、なかなかお金持ちになれない主人公のお話です。
決算書が読めるようになるという主旨以外にも、これから就職する学生さんには、この本は役立つんじゃないかと思います。
新卒で会社に就職したら、ほとんどの人が主人公のような勘違いをしてしまうだろうからです。もちろん私もそうでした。
本の後半は、お説教のような耳の痛い話が続くのですけど、素直に耳を傾けられる子は伸びていくんだろうな、と大人になった今、思います。
キンドルの無料サンプルでわりとたくさん読めます。
『女騎士、経理になる。』
異世界ファンタジーもので、手に取るのを躊躇するような表紙ではありますが、中身はちゃんとした簿記の学習マンガ。8巻で完結です。
簿記のちしきで、銀行や商店のかたむいた経営を立て直していく女騎士のお話です。
いろんなパターンが出てきて、よく考えながら読んでいくと、いろんな気づきがあったりします。
楽天koboの無料立ち読みで、わりとたくさん読めますよ。
『10年後の仕事図鑑』
ホリエモンこと堀江貴文さんと落合陽一さんの共著。
「簿記3級を受けるメリットって何?」という疑問を持った方には、ぜひ読んでほしい本です。
どんどん進化していく世の中で、どうすれば生き残れるのかが熱く語られています。
あくまでもお二人の予想ですし、ぶっ飛んだお二人なので、ぜんぶ信じてしまうのは危険かも。
でも、これからどうやって生きていけばいいのかを考えるヒントを、たくさんもらえる本です。
楽天koboで無料立ち読みができます。
今回はここまでです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
「うわ、簿記3級の試験まで、あと3週間しかないのに、全然分からない。」 「過去問やってみたけど、これじゃあ合格の可能性1%以下でしょ。」 もうすぐ試験なのに、難しすぎて勉強がはかどらない。私も[…]